幼少期の頃から自然循環が生み出す、様々な微生物が生息する土壌に触れる事により、免疫機能を強化し、心身共に病気になりにくい丈夫な体作りができます。
土壌に生息するマイコバクテリウム・ヴァッカエという腐生性細菌は抗炎症、免疫調節、ストレス耐性の性質があり、また農作業後にはストレス値が下がり、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシン値が上がると報告されています。
農作業体験後のこどもは正義感、道徳感、自己肯定感が強くなる、脳の行動抑制機能が向上する、情緒が安定するという実証実験による結果も出ており、 心の健康を向上する効果が期待できます。
土を耕したり、一輪車で運んだり、草むしりをしたり、水をあげたり。でこぼこした大地の上、様々な動きのある農作業をする事で、神経系を刺激することができ、コーディネーショントレーニング、感覚統合運動の要素を取り入れることができます。作物を育てながら楽しく運動能力の向上が図れます。
また作物を育てるために土づくりから始め、種まき、水やり、草むしりと収穫まで一貫して自分たちの力で育てることで、普段目にすることのない成長途中の葉っぱや花びらや果実などを見て、触れて、感じることができます。
自然の摂理を学びながら、野菜嫌いを無くし、畑から食卓に運ばれるまでの過程を知ることで、食育に繋がり、自分を取り囲む環境に感謝する心、社会性、自立心、自尊心を育む事ができます。
